2016/06/08
青森県六ケ所村の戸田衛村長は6月7日、大学の医学部か大学院の博士課程に進んだ学生を対象にした奨学金について、条件付きで返済を免除する制度の新設を検討していることを明らかにした。これを報じたデーリー東北新聞(6/8)によれば、定住促進と学業支援が目的。村人材育成基金の活用を見込んでおり、2017年度以降に具体化させる方針だ。
戸田村長によると、奨学金を貸し付ける期間は医大や大学~大学院で学ぶ6~8年間。金額は検討中という。返済免除の条件として、村内で10年間勤務することなどを想定。貸し付け後に本人からの申請を受け、条件を満たした場合に免除する形を考えている。村には、高校~大学院を対象に入学一時金30万円や月額1万5千円~10万円を貸与する奨学金制度と、基金を財源に大学院の入学金や国家資格取得などの費用を助成する制度がある。戸田村長は取材に「村に貢献する人材を援助していきたい」とした。