2016/10/12
八千代市大学町の秀明大が来春、看護学部(定員80人)を開設する。学生は英国に短期留学し、近代看護の母といわれるナイチンゲール精神を学ぶといい、人間性豊かな看護師を輩出して地域貢献を目指す。看護師確保を急ぐ八千代市などの要望に応じたもので、市も修学資金を貸与しバックアップする、と産経新聞(10/12)が報じた。同紙によれば、八千代市内には約140の医療施設があるが、人口1万人当たりの看護師は55.8人(2014年)で、全国平均(85.5人)を大きく下回っている。
このため、市と市医師会などは2014年、秀明大に看護学部開設を要望していた。大学側は「地域貢献を果たすため、看護学部を開設して看護師不足解消を検討する」と回答。教授や講師陣を整え、2016年春、文科省に設置認可を申請し、8月に認可された。一方、市は学生を支援するため、修学資金を貸与する。1人年間60万円で、最大4年間で240万円。卒業後、受給期間と同じ年数、看護師として市内の医療機関で勤務すれば返還を免除されるという。